« May 2007 | Main | July 2007 »

50 entries from June 2007

2007年9月29日(土)LIVE

929dorlis dorlis LIVE TOUR 2007
Swingin' street 3




▼ABOUT

6/6にアルバム「Swingin' street 3」をリリースしたdorlisの、約2年ぶりとなるツアーが開催。楽しくって、でもちょっと切ないdorlisハッピー・スウィンギンポップ、ライブではまた違った感動が得られるはず。ほか、DJには北海道を拠点に活躍するFAT MASAが極上jazzでmoleを盛り上げる。

▼INFO
日時:2007年9月29日(土)/open17:30・start18:00
場所:sound Lab mole
住所:札幌市中央区南3西2 ニコービルB1
問合せ:011.614.9999(WESS)
料金:ADV3,500円、DAY4,000円 ※共にドリンク代500円別途
チケット取扱い:ローソンチケット、チケットぴあほか
HP:http://www.dorlis.net
LIVE:dorlis
DJ:FAT MASA

▼PROFILE

dorlis
HP:http://www.dorlis.net

▽DISC
Dorlis_al_jk

ALBUM「Swingin' street 3」
victor・3,000円



試聴:http//www.jvcmusic.co.jp/dorlis
SOFFet、Jazztronik、中田ヤスタカ、須永辰緒、野宮真貴、中塚武、MAKAIなどといった個性豊かなアーティストとコラボした毒と花のスウィンギンアルバム。全16曲収録。

Dorlis_dvd_jk DVD「毒と花のSwingin'Cinema」
victor・2,800円
メジャーデビューシングル「マリポーサ」をはじめ、TVドラマ「汚れた舌」の主題歌として話題を呼んだ「肌のすきま」など全7曲のPV、そしてライブ映像なども収録。



FAT MASA (JOYOUS JAZZ / Fiesta / 北海道生音推進委員会)
http://jabdrop.weblogs.jp/fatmasa/

| | TrackBack (0)

2007年8月17日(金)ー8月18日(土) RISING SUN ROCK FESTIVAL 2007 in EZO

Rsr2

ライジングサンロックフェスティバル
北海道最大のロック・フェス。最高の音楽、最高の環境そして最高の体験へ。

 

 


 

Sunstage089


 





▼ABOUT

1999年よりスタートしたライジングサンロックフェスティバル。 今や短い北海道の夏を代表する「お祭り」のひとつであり、この2日間にむけて全国から観客が集まってくる。音楽と、空が大きくみえる抜群の自然環境の中で 80組を超えるアーティストのライブ・パフォーマンスを夜通し楽しみながら、食べ物や、さまざまな音楽以外のイベントを楽しんだり、買い物なども楽しむ ことができる。まだ、未体験の方、今年こそ行ってみませんか?

▼INFO

日時:2007年8月17日(金)ー 8月18日(土)
場所:石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージアクセス方法
住所:小樽市銭函5丁目
問合せ:rsrfes-support@mail.wess.co.jp
    011-614-9999(平日11:00-18:00)

料金:17日入場券(入場のみ)/ ¥7,000  
   18日入場券(入場のみ)/ ¥9,000  
    通し入場券 (入場のみ)/ ¥14,000 チケットについて詳細

出演:   80組以上のアーティストが出演  
HP:http://RSR.wess.co.jp

| | TrackBack (0)

クイック

14時よりファブカフェで打ち合せ。シェルのアイスを飲む。ウェブのほうでちいさなコンテンツを作っていこうという話。シンプルだけど、クイック。それがコンセプト。

スピードというのがウェブにおける最大のメリットだと僕は思っている。その特性が意外と発揮されてなかったりする。ウェブでは、いかに情報をアレンジするか、いかにビジュアルとしておもしろく表現するかというは大切だ。だが、時にはいかにクイックに発信するか、というのも大切ではないだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

025 TIGER MAGAZINE


タイガーマガジンとは?スタッフ・インタビュー

    今年の2月に突如、インパクトのあるフリーペーパーとして「プレビュー号」が配布され、そして4月本格的な雑誌形態の「第一号」がリリースされた、札幌発のカルチャーマガジン「タイガーマガジン」この新しい雑誌は何なのか?どんな人達が作っているのか?

    本記事がアップされるころにはパルコブックセンター、ピヴォブックセンター、など札幌市内主要書店などで本誌を入手することができるだろう。リリースされたふたつの「タイガーマガジン」について解説。そして、制作スタッフにインタビューしてみた。これで君も「タイガー通」。そうしたら、みんなに「タイガーマガジン」を教えてあげて欲しい。もし、また君自身がゲットしていないなら、すぐ書店に行くべきだ。この雑誌には「違う可能性」がある。
text by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

NUMERO DEUX SPRCIAL 025
TIGER MAGZINE Interview with Tiger Staff
取材日時:2001.04.09(sun) 17:40-19:00@タイガーコーポレーション事務所
取材協力 TIGER CORPORATION Inc.
NUMERO DEUX net magazine Copyright.

   


"TIGER MAGAZINE Preview issue" / February.2001/P8/ Price FREE

    2 月10日(土)リリース。オールカラーページ、写真中心の構成で、架空のエリートサラリーマン、「イシカワ」が、仕事を辞めて「タイガーマガジン」を制作していく過程を、軽いストーリー仕立てでポップに構成されている。制作風景のページでは実際の市内デザイナーの事務所にお邪魔してイシカワが作業している写真を撮影しているところがユニーク。(対訳)という形で、タイガーコーポレーションの基本姿勢について、マジメなテキストも読むことができるPR的要素が高いプレビュー号。市内のカフェ、アバレル系ショップを中心に配布。


"TIGER MAGAZINE Issue 01/April.2001/ P65/Price 500yen

    4月10日(火)発売の本格的な雑誌スタイルをとった第1号。500円と有料化されページ数も65ページとヴォリューム感を出している。特集では「キヤッチボール」をテーマに、市内を中心にカルチャー関係者にキャッチ・ボールをしているフォトを撮影し、対談を収録。その他、実際のキャッチボールについてグラフィックスを交えて解説やコラムを掲載。第2特集として「喫煙」についてさまざまな角度から取り上げ、「禁煙」のお店などを紹介しているのもユニーク、そして、本記事と連動して、タイガーマガジンオリジナルのバンザイ・ペイント、常磐響、エクストラデザインらの「携帯灰皿」をリリースを発表。グッズとして販売予定。その他レギュラーコラムなども充実。なにわ書房、パルコブックセンター、ピヴォブックセンター、市内の主要書店を中心に販売展開中。小樽、旭川、岩見沢、函館、釧路など道内でも取扱店あり。お問い合わせはメールで。

Interview


●Producer:Masahiro Hamamoto(birth.1974)

    タイガーマガジンをやることにしたきっかけは「動き」を起こすものを作りたかった。そのための媒体を作りたかった。なぜそれが雑誌という「紙」であったかという理由は、雑誌は高額のものではないし、みんな入手するとができて、存在感のあるものだから。そして、テキストを読む楽しみもあるし、グラフィックを見る楽しみもある。そして、それがグループの中の良い媒体になったらいいし、グループとグループをつなぐ媒体になればよりいいと思う。具体的に内容については、簡単にいうと「量より質」で、セレクト・ポイントを打ち出していきたい。でも、テーマは実は何でもいいと思っている。なにか突飛なものをやっていく意識はない。例えば、1号の特集テーマのひとつは「キヤッチボール」という誰にでもわかりやすい題材をタイガーマガジンというフィルターを通して提示している。そのフィルターが一番大切。タイガーマガジンというのは、テーマを選ばないという部分で「凄い自由」だけど、同時にそれにスタッフ相互間のコミニュケーションで作られるタイガーというフィルターを通過しないといけない、という部分では「凄く制約」があるという矛盾がある。でも、今のスタッフはそれを絶妙なバランスやれるメンバーだと思っている。



●Editor in Chief: Masashi Osaka(birth.1973)

    タイガーマガジンについてはわかりやすいものを作りたい。具体的にスタッフと考えたタイガーのコンセプトはプレビュー号に書いてあるとおり。一言でいえば、コミュニケーションする雑誌で、読者に「こんなのあるかも/ありかも」といったなんらかの価値観が提示できて、それがみんなのアクションにつながってくれれば一番だと思う。創刊号は、良い写真と、良いテキストで構成していくアイディアで作ったが、満足していない部分も多々ある。次号はまた全然違う発想で作るかもしれない。僕は以前「ホワイテスト」という雑誌を作って、いろいろな事情で休刊したのだけど、その反省点はタイガーマガジンの制作にフィードバックしていきたいと思う。社長の濱元は、“不思議な人”という印象がある。「タイガー」という誌名に凄いこだわりがあるかと思えば、その他のことについては自由にまかせてくれたり。沖縄出身で、今はなぜか札幌にいて、「タイガーをやっていなかったら、今ごろ京都にいたと思う」と言っていたり。



●Art Director:Nobutaka Sato(birth.1973)

    タイガーマガジンについては、「一目置かれたい」雑誌でありたい。媒体というのは「強い存在」でなければ、ならないと思う。「おねがいする」雑誌ではなく、「おねがいされる」雑誌でありたい。そのためにはおもしろい雑誌を作らないといけないな、と思う。1号を作った素直な感想としては、インディペンデンントな雑誌を作る出発点にいると感じた。今だ進行形であり、本号のフォーマットで今後もやっていくとは限らない。僕もそうだけど、他のスタッフは今回、「なぜか」潜在能力のすべてを出し切っていないような気がする。1号については必ずしも満足していないけど、チャレンジする姿勢があるのは良い点だと感じる。社長の濱元は「チャレンジャー」だと思う。そして、楽しんでいいものを作っていきたい人。



●Designer:Yohsuke Tam(birth.1973)

    僕はタイガーマガジンでデザイナーになるまでは、ずっと東京でデザインの仕事していた。それは広告デザインで、雑誌というのは初めて。今回の一号の制作はハードで、午前3時、4時までというのもあったが、以前の仕事よりは事務所に来る時間あるて程度自由がきくので楽だったかもしれない。タイガーでの肩書きはデザイナーだけど、実際は編集/制作についても意見できるし、自分の好きなこともできていると思う。以前の職場とは雰囲気は全然違うと感じる。例えば、今号のキャッチボール特集の"Catch Ballers in the town"という企画ページでは、以前の仕事なら、カメラマンがいて、その他スタッフがいて、自分はディレクションするというのに対して、タイガーの場合は、自分でデジカメで撮影したりするような制作スタイルがあるのは以前とは全然違う。社長の濱元については、おもしろい発想をする人だなぁ、と思う。ふたりで事務所で仕事をしているときも、どんどんアイディアを出してくる。そして、それついて「それは違うでしょう!」と反対意見も気軽にいえるのが、以前の仕事での「社長」との最大の違いかな。


●Editor:Suzuko Takeuchi(birth.1976)

    北海道は食べ物・お水・空気がおいしくて、四季が明瞭で、土地が比較的安くて、一戸建てだって夢じゃない。食・住は、うれしいほどわたしの欲求をほぼ満たしてくれる。しかし、大人が遊ぶところが少ない! 着るものが売っていない!正確にいえば着たいものが売っていない!毎シーズン東京に旅立つようになった原因がこれ。わたしは、もっとみんなにおしゃれにどん欲になってほしいと思う。おしゃれに遊ぶこと、おしゃれに着飾ること、おしゃれにデートすること。ひとりひとりの意識が高くなれば、札幌は絶対に変わるはず。そのリーダー的な役割をタイガーマガジンとともに担えていけたらと強く思う。タイガーマガジンが札幌の震源になって欲しい。1ヶ月おきにドキドキして、たえられない北海道のみんなの魂を揺さぶる雑誌でありたいと思う。作るのも楽しく、読むのも楽しくて、そしてとにかくかっこいい雑誌にしたい。予震には十分ご注意を。社長の濱元は、無理・無駄・無謀なことを頑張ってやってしまう人。


after hours
取材を終えて


    札幌の新しいカルチャーマガジンが生まれる、といった話しは実はよく聞く話である。話しだけで終わったものもあるし、2、3号までは発行されて終わってしまったものもある。それらの過去マガジンと「タイガーマガジン」とはちよっと異質なものを感じている。それは、「攻撃は最大の防御」というタイガーの習性(未確認)なのか、手堅い部分をあえて出さずにインタビューでも語られているが「チャレンジ精神」モットーにしているところからもわある。その姿勢をひとつのスタイルとして僕たちは見習うべきではないだろうか?
inteviewer SHINICHI ISHIKAWA(NUMERO DEUX)





 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

ひとりと多数の自由感

自分が組織に向いているか、いないかという考え方がある。自分はどうかというと、まぁ、組織むけの人間のような気がする。じゃあ、ひとりは嫌なのかというとそれもわからない。正直、そのあたり好みはない。環境にあわせるだけ。

ひとりでも人との関わりがある以上、すべてが自分の思い通りになる訳でもない。
また、組織の自由はたしかに限られた自由であるけど、逆に組織によって保証された自由でもある。結局は主観的、プライベートな問題なのだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

024 「贅沢な骨」監督:行定勲&つぐみインタビュー

ゆうばり国際ファンタステック映画祭2001レポート
招待作品「贅沢な骨」監督:行定勲&つぐみインタビュー

   

今年で12回目をむかえた北海道夕張市主催の「ゆうばり国際ファンタステック映画祭」。5日にもおよぶ期間中は街全体が映画一色に染まっていく。ハリウッドの最新作品から、通常観ることの難しい国内外のインディペンデントな作品と、幅広い映画を楽しめる貴重な映画祭である。期間中、上映会場は市内に複数配置され、その間を移動する際に見える雪一色となった坂や橋の多い夕張の風景も美しい。商店街には懐かしい映画の看板がディスプレイされている。国内外から審査員/ゲストとして招待される俳優、監督などの映画人も魅力のひとつであり、舞台挨拶を見ることができたり、時には路上やホテルのロビーなどでふと見かけることもある。映画ファンにはぜひ行ってみたい映画祭である。

    今回、ニュメロデューでは2/18日(日)上映された招待作品「贅沢な骨」のをピックアップして紹介。行定監督/サキコ役のつぐみにインタビューしてみた。舞台挨拶では行定監督は「『贅沢な骨』は、永瀬正俊さんとお酒じゃなくて、ふたりとも飲めないのでコーラを飲んでいる時に映画をつくろうよ、という話しになったんですよね」と本作ができたきっかけのエピソードを語ってくれた。
text by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

NUMERO DEUX SPRCIAL 024
YUBARI INTERNATIONAL FANTASTIC FILM FESTIVAL 2001
INTERVIEW WITH "TORCH SONG" Isao Yukisada + Tugumi
取材日時:2001.02.18(sun) 15:00-15:30@ホテル・シューパロ
取材協力 ザナック/スローラーナー
NUMERO DEUX net magazine Copyright.

●「贅沢な骨」STORY
    コールガールのミヤコ(麻生久実子)は、家を飛び出したサキコ(つぐみ)といっしょに住んでいる。タイプの違うふたりだが、ささやかに楽しく暮している。「自分は感じないから」という理由でコールガールという仕事を続けるミヤコ。ある日新谷(永瀬正俊)という客に「感じて」しまったミヤコはサキコを巻き込んで3人の同居生活がはじまる。しかし、そこから3人の微妙な感情が交差し、むきだしになった時、なにかが明らかになり、なにかが壊れていった…。

「贅沢な骨」監督:行定勲&サキコ役:つぐみインタビュー
(■行定監督●つぐみ)

-----夕張の印象はどうですか?

    ■とにかく雪がきれいですよね。めちゃくちゃきれい。特に夜人通りがなくなった時。住んでいる人は幸せだと思いますよ。ホテルの前の橋のところとか、ライトアップされているみたいで、雪がそれによって光が反射しているから、さらにきれいです。こういうところに住んでもいいかな、と思ったりしました。

-----というと自然に住むのが好きですか?

    ■いや、都市でないとダメです(笑)。自然は好きなのですが、僕は都市の中で情報にかんじがらめになっていないと不安なんです。スケールがちいさいくて(笑)。状況がわかってないと嫌な訳だから。地下街とか日のあたらないところが好きです。落ち着くのです。時間がわからないから。ただ、(映画の)撮影では必ず日の光は欲しい。人工の照明だとどうしても映像がフラットになってしまうから。

-----つぐみさんは?

    ●私もまわりになにかがないとダメです。ないと不安になってしまいます。自然の中のあるものだけで遊んだりするのは苦手ですね

-----なぜ、映画監督になったのですか?

    ■子供のころは公務員になるものだと思っていました。事情があって僕は高校のころから一人暮らしだったのです。そこでいろいろな経験が積めて、自由で、いろいろな大人の方との出会いがあって、すごくプラスになったのです。勉強はそのすべき時期にしなかったので英語とかできないし、やっとけばよかったなとは思ってます。その時はただ好きでバンドをやっていて、そのバンドのプロモ・ヴィデオを作ろうと思って8ミリまわしたり、それが映像のきっかけですね。

-----そこから映画作りにいったのですか?

    いや、最初はただ表現するのは演劇がいいなと思っていました、映画もいいと思ったのですが、ピンとこなくて。演劇というのはステージでやればいいけど映画って編集とかあるし、スタッフもたくさんいるなぁ、と思って。だから演劇をやりたいなと思って東京に出てきたのです。

----- それがどういうきっかけで映画にシフトしたのですか?

    ■東京で演劇をいろいろ観たのです。唐十郎さんの舞台とか。そうしたらシナリオが凄くて、衝撃を受けましたね。その後、さらに間口が広く、自分なりの挑戦が出来るのは映画なのではないかと思うようになりました。


スチール撮影 北島元朗

-----ちよっと話しは戻りますが、なぜ表現することを仕事に選んだのですか?

■最初はバンドとかやってて、みんなの前でプレイすると下手なんですけどそれが気持ち良かったり、それにちよっとしたスター気分というのもありました、そのうち、先輩がいろいろ哲学的な難しい話をしているのを聞いて、それがカッコいいなぁ、と思って、それは何だろうと考えているうち文章を書くようになって。それは演劇のシナリオだったり、それが映画のシナリオになって、それを撮ってみた、という感じですね。だから、その時僕はやりたいのは映画かTVで、でもTVはスピードについていけなくて。理不尽なんです。立ち止まる余裕がなくて。やっちゃえーというところが。

-----映画はもっと考えることができるということですか?

■映画を作っているときはスタッフ全員が脚本にむかって考えていますから。僕のまわりはそうです。考えていなかったらついていけない。まわりで何をやっているかわからなかったら、落ちこぼれていくだけです。そういう意味で映画はおもしろいなぁと思います。みんなの力で映画はできる。僕は最初にキッカケをプロデューサーと一生懸命作っているだけだと思ってます。

-----監督として絶対権力者にはなりませんか?

■それは絶対ないですね。助監督もやっていたから、そういう人が凄く嫌なんです。絶対権力って自分のセンスをひけらかしている訳ですよね。相当恥ずかしいですよ。本当は。俺のいうこと聞いていればいいんだ、という感じは。まぁ、札束とかもって命令されるなら、それはいいですけど、僕は確信的にものがいえないからダメですね。「こう」、じゃなくて、「たぶんこう」、という感じです。それを具体化しているのは、役者だったり、スタッフなんですよね。特に役者はカメラの前で実際にやらなきゃならないから曖昧じゃダメなんです。だから、役者って大変だなぁ、と思います。

-----つぐみさんが女優になったきっかけは?

    ● 高校を卒業をしてからずっとOLをやっていたのですけど、20歳ぐらいのときにスカウトされて、それでこの仕事をはじめたのです。ですので、もともとなにか演技したかったとか、表現したいという意識もなくて、芸能界にも興味はありませんでした。でも、やっているうちに楽しさ、おもしさがわかってきました。それで抜けられなくなったという感じです。行定監督とやってみて、今まで仕事をした監督はわりと、「ハイこうしてね」「こう動いて、そう動いて」、という感じだったのですが行定監督は凄く役者さんを信用してくれていて、「やってみて」とまかしてくれました。凄くスタッフの方との信頼関係があって、それに戸惑いも最初はありましたが、得たものは大きかったと思います。

スチール撮影 北島元朗

----本作はラストまで重苦しいほどの「切実さ」がありますね。

    ■「切実さ」というのは僕のなかにあって、それは僕はまだ32歳で若いですけど、もう6人ぐらい友達と死に別れているのです。実は病気になっていて、という場合は死というのは準備ができます。もちろん悲しい訳だけど、早く立ち直ることもできます。でも、突然いなくなる場合は、その人について気づいていなかったところがあったり、和解ができた時に死んでいなくなったりしているのです。今回はそういう部分を中心に描いています。僕は映画では人と人を撮ろうと思っているので。

----出演者3人の関係性のみが徹底的に描かれて、ラストをむかえますね。

    今回は予算が少なくてみんなが協力して作るなかで、背景が描くことができませんでした。背景は例えば、戦争とか、空港の建設予定地だとか、いくらでも作れるし、必要だと思うのです。僕も背景を描くのは大好きなんです。たとえば「ひまわり」では背景はお葬式ですよね。でも、本作ではそれを省きましょうというのが前提にあって、今回はそれにおもしろさがあったと思います。人が不在になるというのはどういうことか、登場人物の3人はそれぞれが孤独で、その中に愛情があって、それは純粋な気持ちなのだけど、それが悪意に変わるとか、3人の距離感のみを描こうと思って本作ができました。

----つぐみさんは本作で「サキコ」を演じた感想は?

    ●わたしは女優になって4年目ですが、今までは激しい性格の役が多かったです。でも、今回の役は正反対でした。それは自分のなかではチャレンジでした。最初シナリオを読ませてもらった時からひきこまれるように読めたので、この役はやりたいな、と思いました

-----オフのすごし方を教えてください。

    ■子供と遊んでいますね。どこかには連れてはいかないので(笑)家で機嫌をとってます。あと、オフのときは次に撮りたい映画のことを考えています。それが一番楽しい。プロデューサーといつもの喫茶店で雑談も兼ねて次の作品の話しをしたりしています。あとは仕事しているときとオフの時って全然変わらないですね。夕張に来ても同じです。

    ● 寝ています(笑)。あと、お友達と遊んだりしてます。最近、ボーリングにハマっているのです。

------ 今後の予定を教えてください?

    ■今後は映画をたくさん撮ろうかなと思っています。よく僕の映画は作家性のある作品といわれるのですが、作家性というのは20本ぐらい撮ってから出るものだと思うのです。だから、今までと全然違うものもやりたいし、似たようティストものもやるでしょう。今、原作つきの作品のシナリオ化を進めているところで、その一本が「ロックンロールミシン」(鈴木清剛)です。オリジナルも考えています。次作は原作のあるものにいかに自分の作家性を介在させるか、というのに挑戦したいですね、それがうまくみえると面白いかな、と思っています。あと職業は映画監督なので、それにふさわしい社会性を身につけたいですね(笑)。

●今年の秋に出演作品「HASH!」(監督 橋口亮輔)が公開される予定です。

    -----ハル・ハートリーの作品「フラート」の制作に参加なさっていますがハートリー監督について教えてください。

    ■ハル・ハートリーは、現場では絶対主義者ですね。こうじゃないとダメ、という感じです。凄いと思ったのは時間を守ることと、予算を守ることに執着しているとことですね。プロの監督はこうでないとダメなんだなぁ、と思ったし、そういう部分がしっかりあるからスタッフがみんなついてくるのだと思います。ただ自分勝手にやっている監督なら誰もついてこないですからね。彼は良い意味で妥協することを知っている。なにか問題があった時には、「では、これはB案でいこう」ということがキチンと決断できる人です。一緒に仕事をして勉強になりました。

after hours
取材を終えて

    「贅沢な骨」の上映が終了した直後にインタビューをおこなった。行定監督は気さくにインタビュー前、まわりのスタッフを笑わせていた。監督というのは自然な感じに「いい場の雰囲気」を作れるものだな、と感心をした。時間的にやや駆け足のインタビューになってしまったが、ひとつひとつの質問にていねいに答えていただいた。つぐみさんもインタビューに対してとても真剣に答えてもらって僕も少し緊張した。
    inteviewer SHINICHI ISHIKAWA(NUMERO DEUX)

● REVIEW 「贅沢な骨」

  本音をぶつけなから生きていく…それはもう自分の中では実現不能という意味で「夢」でしかない。自分では心の中はめったにダイレクトに表に出すことはなく、遠回りな言葉をいくつも重ねて、やっとの思いで「何か」を伝える。それが社会でのコミニュケーションだと納得することもあるし、あまりの面倒臭さにウンザリすることもある。「好き」と「ごめん」。この一言がなぜいえないのか。いっしょに住んでいて、とても親しいハズなのになぜなのか。それらの言葉はいつも心のなかにあるし、咽のあたりまではくるのに声にはならない。少しTVの音が高かかったり、いうべき相手が少しだけ早くドアの外に出て行ってしまっただけで、タイミングを逃してしまう。自分では少しも伝えていないくせに、相手の無理解にイライラしてしまう。そうしているうちに相手との距離感が遠くなっていったり、ふと相手と別れてしまうこともある…わかりあえないまま。そんな微妙で、イライラするほど遠回りで、そしてとても切実な人間関係を「贅沢な骨」では3人の男女を通して描かれている。ラストシーンから、エンド・クレジットにつながるわずかな瞬間に作品の世界は、間違い無く僕自身が生きている現実につながった。そして、その切実さを引き受けて僕は生きなければならない。切実さという部分で、僕の心の奥底に激しく触れた作品。
text by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

ゆうばり国際ファンタステック映画祭
http://www.nifty.ne.jp/fanta/yubari/sakuhin2001/intro1.htm
「贅沢な骨」 TORCH SONG
2000年/日本語〔英語字幕〕/107分/スローラーナー配給
監督:行定勲
出演:麻生久美子、つぐみ、永瀬正敏

    今夏テアトル新宿(03-3352-1846)でのレイトショー公開から全国順次公開予定

「贅沢な骨」公式サイト
http://www.movie.co.jp/zeitaku/
配給会社スローラーナーサイト
http://www.slowlearner.co.jp/




   
   

| | Comments (0) | TrackBack (0)

吉川晃司

DVDで「レディジョーカー」を観た。原作を読んでないので、なんともいえないので、そのあたりの比較論はやめよう。僕のポイントはやさぐれた刑事役の吉川晃司。これが実に良かった。少なくてもミュージシャンの副業というレベルじゃない存在感があった。ほかにどんな役柄の引き出しがあるかは、わからないけど注目していきたい。あと、ついでにコンプレックスの再結成もおねがいします。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

023 押井守「アヴァロン」

NUMERO DEUX SPRCIAL 023
INTERVIEW WITH Mamoru Oshii
本記事"REVEW"および"INTERVIEW"は初出SHIFT051。
Photograph Copyright 2001 Mamoru Oshii and Avalon Project. All Rights Reserved.(無断転載を禁じます)


「アヴァロン」レビュー/監督 押井守インタビュー
theme:REAL? - リアルについての考察

「現実を考えろ!」といわれたら、「誰の何の現実ですか?」と答えよう。現実というの絶対的なひとつではない。人はみんなそれぞれ「自分の現実」をもちながら街を歩いている。その中には自分特有の現実もあるし、他人と共有できる現実もあるだろう。ぐにゃりと流れる現実。「アヴァロン」でのヴァーチャル・ゲームの世界でパーティを組み、戦い、生活費を稼ぐ若者たち。彼らはいくつかの現実を行き来する。インタビューで押井守は本作について「未来の話しではなく、むしろ現代を描いてつもりです」と語った。以下、「現実=リアル」というの考えながら、世界的にヒットした「攻殻機動隊」から5年ぶりの押井守の監督作品の本作についてレビュー&インタビュー。
text by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

REVIEW
text by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

    今、一番必要なのは「深み」のある表現だと思う。「アヴァロン」の舞台として使われたポーランドの都市の光景は使い古された「東京」の姿よりずっと未来的にみえる。その質素な佇まいが僕たちに雄弁に語りかけてくれる。

    シーンのほとんどがモノクローム調の画像処理がされていて、さびれた質感がある。それがオープニング・テロップの説明にある退廃的にゲームに熱中する若者たちの舞台としての雰囲気がよく表現されている。そんな世界で生きている主人公アッシュ(マウゴジャータ・フォレムニャック)が凄く良い。凄腕で、クールでストイックという性格設定は、前作「攻殻機動隊」の主人公に共通性を感じさせるが、監督好きするイメージなのだろうか。アッシュが最初にマスクをはずしてセリフをしゃべるシーン(いわば実質的なファーストシーン)で険しい目で戦闘ヘリを見上げるところは、実にハマっていてカッコ良い。同時に彼女の「強さ」もよく伝わってくる。

    押井守は過去にも、「紅い眼鏡」「ケルベロス地獄の番犬」などの実写監督作品がある。それらを観て僕は表現として、アニメでは簡単なのに実写では難しさを感じる押井守の一種のジレンマを多少感じていた。しかし「アヴァロン」では、外国での制作/テクノロジーなどによって、そのジレンマがかなり解消されたのではないだろうか。それはプレスシートにある「デジタルの地平で、全ての映画はアニメになる」というコメントからも感じられる。ただ、本作の魅力の本質はテクノロジーではない。テクノロジーというのはあくまで技術であり、それが高度な表現に結び付くとは限らない。

    重要なのは押井守は常にキチンと人間を描いてきたということだろう。観る側の心を打つ良質の作品は常に、具体的にしろ、抽象的にしろ人間のドラマがなければならない。これは魅力的な作品に不可欠の条件だと思う。CGによる特殊効果や、戦闘ヘリコプターの現物の迫力は、作品の中に強力なイメージを与えるが、ただ、それはあくまでも脇役でしかない。作品全体に戦闘シーンを過剰に延々と描くのは、それが例え迫力満点だとしても、非常に浅いレベルの気持ち良さしか与えてくれない。もちろん、「攻殻機動隊」にしろ、本作「アヴァロン」にしろ、兵器メカニックに対して(音響効果も含めて)押井守は、大変なこだわりを持っているのが分かる。しかし、あくまで主役は「人間」なのであり、だから本作でもアクションシーンもこだわりながらも密度を高く最小限に抑えられ作品全体の良いバランスが取られている。

    アッシュがゲームで金を稼ぎ、食料を買って、電車でひとり住まいの家に帰って飼い犬にごはんを食べさせる。たまに知人と出会う。そういう日常的なシーンが重要だといえる。本作の見せ場は「日常」。それらがないと単なるセンスの良いヴァーチャルゲームのプロモーション作品になってしまう。そんなものを喜べるのは一部のマニアにすぎない。なぜ日常を描くのか?それは映画のスクリーンと観る側の距離を縮める役割を果たすからだ。なぜ、縮める必要があるのか?それは「アヴァロン」の世界は、僕達の世界に繋がっているからである。日常というのは学生にしろ、社会人にしろ、無職にしろ自分で思っているより複雑なものではない。紙に書き出せば数行でおさまるのではないか。それが現実であり、そしてそれは本当に現実なのか、何を現実と思えばいいのか、そんな現実認識の大切さが本作から伝わってくる。僕たちは「事象に惑わされず」「自分の(現実)フィールド」を見つけなければならない。そんなセリフが観ている側にも伝わってくると感じることができた。

    テクロノジーの発達によって映像作家の頭の中のイメージが、損なうことなく、完全に近い状態で映像化される方向性、つまりあくまでもテクノロジーを道具/手段として使うことによって、より「深み」のある表現に達した「アヴァロン」は押井守のセンスをとりこぼすことなく発揮されているひとつの成果が感じられた。先に書いた通り地味な「日常」のシーンほど注目してもらいたい。そこには間違い無く息も抜けない押井守の作家性が隠されているのが分かるだろう。

INTERVIEW with Mamoru Oshii
inteview by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

● アヴァロン」押井守監督へのFAXインタビュー

-----「アヴァロン」が完成した直後の感想/気分はどうですか?

実写とアニメ、二本分の監督をした気分です。二本分疲れました。

-----前作「攻殻機動隊」が海外を含めて評価の高いアニメーション作品でしたが、注目の5年ぶりの監督作品が実写作品であった理由を教えてください。

アニメを続けるための方法論が見つからなかったから。完全に行き詰まっていました。

-----ポーランドで現地キャスト/スタッフ中心に本作を制作した理由は? また、ポーランドと日本での映画制作に違和感を感じる部分はありましたか?

物語の舞台に最もふさわしいと判断したので。ポーランドで撮影する以上、全て向うのシステムで製作してみたいと考えました。始めてみれば違和感など全くありません。

-----アニメーションと異なって実写では必ずしも最初のアイディアとおりのシーンが作れない場合もあると思います。そこのところをプラスと考えますか、それともマイナスでしかないですか?

実写の不自由感とはつまり監督の恣意で全てが決定できないことであり、それ故の意外性も同時に存在します。プラスとマイナスは常に表裏一体です。

-----本作の主人公は、女性、凄腕、クール、ストイックという部分は、前作の主人公に共通していますがそういうキャラクター設定にしたのはなぜですか?

好きだから。多分そういう女性が理想なのでしょう。

-----本作は戦車、戦闘ヘリなどは本物の兵器が撮影で使用されていますが、これもすべてCGでおこなうことは考えませんでしたか? 最近はハリウッドでもフルCGの作品が出てきていますが、どう思いますか?

思いませんでした。実物があって始めてCGが生きるのです。したがってフルCG作品には興味ありませんし、映画的にも特にメリットを感じません。

-----本作で描かれているのは日常がゲームを中心に生活している人物達で、前作「攻殻機動隊」では表の世界には出られない政府の機密部隊でした。その他の作品にも、描かれる題材が非常にアンダーグランドなものを感じさせるものが多いと思います。それはお気に入りのテーマなのでしょうか?

    テロリストとか警察官とか、要するに日常を生きる生活者を描く動機がないのだと思います。映画は日常を描くのにふさわしい媒体ではないと思います。

-----現実/非現実というのは主観的なものだ、というテーマを本作で感じたのですが、そのような意図はありますか? また、本作の犬の役割は現実と非現実(または、パラレルに存在する現実)の橋渡しをする役割なのでしょうか?

主観的、というより客観的に語れるような実在ではないと考えています。犬の存在については語りたくありません。御想像におまかせします。

-----今回、サウンド・トラックで、オーケストラを全面的に使用した理由を教えてください。

川井君との仕事で、オーケストラを使ったことがなかったので。一度試してみたかった。

-----「攻殻機動隊」や「アヴァロン」の舞台になっている近未来が、2001年の今、現実に近づいて来ていると感じ ますか?

    映画で描いた未来と現実の未来には何の関係もありません。むしろ現代を描いたつもりです。

-----今後の予定を教えてください。次作も実写+CGというスタイルを考えていますか?

    まだ公表できませんが、多分アニメを監督すると思います。実写ベースのアニメ、という意味ではありません。「アヴァロン」のような形式は、また試してみたいと考えています。

after hours
取材を終えて


    ポーランドが舞台でキャストも現地の俳優ということと、ミニマムな雰囲気も加えて本作は「惑星ソラリス」「ノスタルジア」で知られるロシアの監督タルコフスキーを思わせるところもある。しかしストーリーの過去に主人公とパーティ組んでいたが「未帰還者」となったマーフィのミステリアスな真相というのは押井作品らしいティストである。その他、さりげないが僕が大好きなのは劇中で使用されるコンピューター端末。テキスト・ベースのUNIXのような画面なのだがテキスト情報がマルチ・ウィンドウぽく表示されるのがカッコ良い。兵器類とともにその辺も押井作品みどころである。
inteviewer SHINICHI ISHIKAWA(NUMERO DEUX)


「アヴァロン」

2001年/日本/35mm/ドルビーデジタル・サラウンドEX、DTS-ES/ビスタサイズ/1時間46分
制作:デイズ 製作:バンダイビジュアル、メディアファクトリー、電通、日本ヘラルド映画
配給:日本ヘラルド映画
監督:押井守 脚本:伊藤和典 音楽:川井憲次
http://www.avalon-net.com
● 札幌劇場(S3w1須貝ビル・221-3802)で上映中。(2/1現在)



 

   

| | Comments (0) | TrackBack (0)

オシャレの適性

「オーシャンズ12」を観た。うーん。好きなソダーバーグの監督作品だが、これはイマイチだったかも。前作の「11」はとっても好きな作品でスター共演映画の新しい形だと思ったし、意外と薄味なところがおいしかった。サントラも良かった。

「12」は、一種、スター隠し芸大会的な要素をスケールアップした感じなんだけど、どうもそこが馴染めなかった。ソダーバーグって、オシャレというよりも少し沈んだ感じのアート的なカッコ良い作品が撮れる監督だと思う。「12」のようなポップな感じを全面に出してくるとちよっとミスマッチな感じがする。人物の「かけ合い」のおもしろさを意識したようなシーンもあるけど、あんまりリズム感のある感じもしなかった。ポップを全面に撮るには少し生真面目な監督だと思う。今回もサントラは良い感じだと思う。そうそう、作品にしてもリズムというよりメロディーの人ではないのだろうか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

022 TMVG



NUMERO DEUX SPRCIAL 022
INTERVIEW WITH TMVG
取材日時:2000.12.08(fri) 20:00-21:00
NUMERO DEUX net magazine Copyright.


INTERVIEW with TMVG
TMVG 常磐響&水本アキラ インタビュー

   

クラブ・ミュージックにハマれない人に聴いてほしい。TMVGは1999年に結成された常磐響と水本アキラの2人によるDJユニット。この2人は「音楽に詳しい」のは間違いはないが、それぞれグラフィック・デザイナー、フォトグラファー、エディター、ライターなど別の仕事もこなしていてもいるのがおもしろい。そういう「本業ではない」(なれない)という姿勢でエンターテイメントを提供するためならDJの美学は棚に置く。意識的にノン・ジャンルに取り組み結果的にクラブイベントでは、クラブ好きから、そうでもない人まで大盛り上がりの雰囲気を作りだしている。それが一番大切なことではないだろうか?
inteview by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)
Photograph by Asami Hosino

1.SAPPORO --- 札幌について

札幌は、余談みたいな部分で居心地が良い。

    常磐響(以下■)札幌は4回目。来た時は、市内の古本屋をまわりますね。レコード屋はあまりいかない。そして、イイ感じの喫茶店にはいって、そこで飛行機までダラダラしている場合が多い。買った本をチェックしたり、ダメーな話しをしたり。 札幌は、余談みたいな部分で居心地が良い。

    だから、イベントとかで呼んでくれた人ってレコードの話しとかしたいみたいだけど、僕ら全然しなくて、逆に、教えてもらうことが多いよね。みんなイタリアとかフランスの再発のコンピアルバムとか聴いて勉強してるからね。詳しいよね。

    水本アキラ(以下●)そうそう、僕は、メシ食ってうまい、うまいといっているだけ。あと、古本屋つれてけとか、あと橋本君(FABFAD。札幌のDJ)に説教したり(笑)そう、彼のほうがきっとある意味、音楽詳しいと思いますよ。

2. Why - TMVGをおこなう理由---僕らは逆にしまっているダメな部分を解放してあげて楽しい!が、イイと思っている。

●TMVGをやるのは、どういう音楽がイイというよりも、どういう感じかたをするのか、というの聴き手に伝えるのが重要だと思っている。僕たちがかける曲のジャンルはムチャクチャじゃないですか。それがフライヤーなどで字にしたりするとスゴくカッコ悪い、でも、イベントに来てくれた人には、特殊な体験はさせていると思う。

■そのへんは難しいですけど、例えばレアな曲をかけたりすると、大勉強会になったりするじゃないですか。昔、そういうイベントをやっていた時は、お客さんはブースの前にかじりついて、必死にレーベル名を確認しているのですよ。それなら、本当に勉強会をすればいいと思う。そうすれば、説明とか、裏話もできるし。だから、クラブで曲を聞かせるのはもっと別な感じでいきたい。

●「テクノしか聴かない」というふうに、特定のジャンルに凄く求道的になったりするのはカッコのいいことだとは思う。でも、自分のダメな部分、たとえば、「といってもサザンいいかも」というのはありますよね。ただ、それは人づきあいのなかでは、否定したり引き出しの奥にしまってしまう場合が多い気がする。「音楽好きの俺」の奥に実は「ドラゴンボールで泣いてしまう俺」も存在すると思う。僕たちはそこをついていきたい。ハウスは専門的な流れ、知識を教えてくれるような、DJの人達ってたくさんいると思うのですけど、僕らは逆にしまっているダメな部分を解放してあげて楽しい!が、イイと思っている。その方法としては、いきなり提示するのではなくて、前半はハウスだったりニューウェイブだったりするけど、最後は大解放という感じでやっている。

■たとえば、単にコレクターとしてストーンズのレコードを10万円で買っても、そこに得られるもの少ないと思う。結局、レコード、本、アートでもいいけど、読んだり、観賞することによって自分の中に得られるグルーヴというものがあれば、なんでもいいんですよ。重要なのは、自分の気持ちを開拓することだと思う。そして僕は、それが仕事として、ブックレビューなり、DJなりでエンターティメントとして提供したい。ただ、ためこんでいる人にはなりたくない。

3.Work - 仕事についての姿勢--- 頼まれないとやらない、これは凄いポイント。

●頼まれないとやらない、これは凄いポイント。

■やらしてくれ、やらしてくれ」という感じで行ったことはないですね。だから、仕事なくて困ったなーということもあった。では、(売りこみに)行くか!、というのは無い。売り込み恐怖症みたいのがあって、たとえば、「なんでもやります」とはいえないじゃないですか、かといって、「デザイナーなのでデザインやらしてください」というと、デザインの仕事しかくれなくなってしまうので、つまらなくなってしまう。仕事をいただいて、それが、僕のやっていることと、ちよっと違う感じの仕事がくると、自分の仕事の幅が広がるじゃないですか。そういう感じがいいと思う。それに、自分ではお客さんの数には関係なく、ベストな形で自分を出していきたいのですよ。だから、やみくもに営業して、自分のやりたいことの3割しか出せないのにお客さんが50万人いるほうがツライ訳ですよ。

●でも、逆に、10人しか座れないカウンターだけで、一晩の客10人のみ、というすし屋もカッコ悪い。それは器が小さいなーという感じもする。そういうふうにするよりも、10人の日も、30人の日もあるけど、その時持っている材料で、お客さんが満足できるサービスをする、のがいいと思う。

■それで、与えるのも、おしつけがましくにはなりたくないのですよ。自分は10出して、受けてが3のポイントで喜んでくれればそれはそれでいいのですよ。だから、さっきのすし屋じゃないけど、ラーメン屋で汁を全部飲まないと、怒られるところとかあるじゃないですか、でも僕はお客さんのおいしく食べれるちょうどいい量というのがある訳で全部食べなくても満足して喜んでくれれば、それでいいのですよ。アーティストだけが、独り歩きしてしまってもダメだと思う。

4.NEW ALBUM"JET BOY JET GIRL

---このアルバム定番になりうるものだと思っています。

NEW ALBUM "JET BOY JET GIRL"(Polystar)
01.17(wed)発売

●リリースするアルバムは、僕たちが、おもしろがって良いと思うものを、みんな買ってくれ、という感じのサンプルにはしたくない。なんというか、僕達のまな板にのった材料で、シェフのきまぐれサラダ(笑)というふうに料理してみせるということで、その日にワン&オンリーなものをおくるという感じですね。普通、リミックス・アルバムというのは、曲のサンプルを提供する意味あいが強いと思うのですが、それは僕たちの仕事ではない。

■僕たちはDJといっても、レコード屋の店員さんから最新のレコードをチェックしているとか、ガンガン、サンプルが届けられる訳でもない。最新のDJが、高速道路をブッ飛ばしているとすれば、僕たちは、法的速度なんです。だから、このアルバムも先端のハウス・リミックスをお届けするというよりも、もう、 ハウスを最新の音楽としてではなく、もう音楽として一般化しているスダンダートものとして作っている。だから、このアルバム定番になりうるものだと思っています。

5.2001今後の予定について

逆に僕たちが本業はミュージシャンではない、ということを活かした曲を作りたい。

●2001年は、まだ予告ですが、オリジナルの曲が同時に3曲ぐらいコンピレーションに収録される予定があります。まだ、企画段階の話しで、詳しいことは話せないけど、ただ、DJがよくオリジナルをやると、クオリティビティを失って、ジャンル・ミュージックに陥ってしまうのは嫌だ、というのがテーマ。逆に僕たちが本業はミュージシャンではない、ということを活かした曲を作りたい。

■結構、DJの人がオリジナル曲を作ると、もともと音楽を作る人ではないのに、妙にミュージシャン気質が出ると思うのですよ。ミュージシャンより自由度のないものを作ってしまっているような気がします。

●もともと、DJになっている人というのは、一般のリスナーの人より、耳がいいというか、音楽に対して感受性の高いひとだと思うのですよ。ということは、当然、「音楽を楽しむ」といことについても、基礎体力がある訳で、当然、僕たちも、そういう部分で、「音楽を楽しむ・聴きこむプロ」というのを、しっかりキープして、オリジナル作品にもそういう感じが伝わるようなものにしたい。



after hours
取材を終えて


    仕事としても個人的にもおもしろかった。2人の視点/話題は幅広く、残念ながら構成上のせられなかったが、クラブシーンから、オリンピック、そして藤子不二雄まで話題として出てきた。もちろん、これらのワードはただの雑談ではなく自分たちの仕事へのスタンスについて説明することに深くつながるのである。そして、ふたりともセルフ・プロデュースがうまい。自分自身をプロデュースできることができれば、自分の今すべきことがわかるのだろう。
inteviewer SHINICHI ISHIKAWA(NUMERO DEUX)



TMVG Site http://www.manuera.com/dateoweb/TMVG/
常磐響 Site http://plaza23.mbn.or.jp/~fever/photo.html
水本アキラ Site  http://www.manuera.com/dateoweb/



   

   

| | Comments (0) | TrackBack (0)

018 永野善広(オブジェクティフ)


NUMERO DEUX SPECIAL 018 "FRENCH in SAPPORO"
Interview with Ngano Yoshihiro

   

永野善広はフランス語スクール「オブジェクティフ」の主催者であり、過去にはフランスの映画イベント、現在ではラジオ番組「サヴァ・サヴァ・フレンチ」(三角山放送局)でフレンチ・ミュージックを紹介。そして、年一回のペースで次回は9/17(日)の「ゲンズブールナイト」の重要なディレクションをおこなっている。フランスに渡るきっかけ、そしてゴダール、ゲンズブールなどについてインタビューしてみた。そして、お勧めのフレンチ・ディスクを3枚紹介してもらった。


INTERVIEW WITH YOSHIHIRO NAGANO
永野善広インタビュー@オブジエクティフ
by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

フランスへ渡ったきっかけは?

    いっぱいあるんです。その時々にね。僕は今51歳なんですが、フランスに行ったのは23歳の時です。かなり時間がたってますが。なんというか、もともと読書が好きで、文学なんですがヌーボルマンというのが登場してきて、それがなんとなく自分にフィットしたと思って、それは最初翻訳で読んだのですけど、原書で読みたいなぁという気持ちまでさせたんですよね。それでフランス語を本格的にやろうと思って、東京のアテネ・フランセというスクールに通ったのです。そういう訳なので最初はフランスに行く気は全然なくて、でもそのうち行ってみようかなと(笑)。それで留学最初1年の予定が、3年ぐらいいましてね。要するにハマってしまって。

なぜですか?

    日本からはなれているということは、日本のしがらみから離れることですよね。そして、フランスでわけのわからないままその国の習慣にはいって外人であるゆえの自由感を感じたんです。もちろん、外人であるゆえの不自由さもあるけど、一般的には23歳を超えると、就職をする訳ですが、そこで就職しないでフランスに行ってしまうと、年令とか全然関係なかったり、日本とは違う自由を感じたり、食べ物がおいしかったり、石造りの建物とか、映画で観たそのままみたとおりで、すべてが気に入ったわけではないけど、日本よりいいなぁと思った。

    それに、ちいさい時から、知られたくないことまで聞かれるのはいやだね、というのがあって、わからないまま個人主義というのを感じていたかもしれない。幼稚園のころから、干渉されるのはやだなぁというのがあって(笑)。そうすると、日本の学校とか居心地が悪くて、ほとんど仲間からハジかれる。ハジかれるほうが楽だった。親の転勤が多くて、転校が多かったこともあると思いますが。なにやっててもいいじゃない、というのがあって。とにかく、干渉しないでくれ!と。外国人だと、自分のいいたくないことはガードできるし、相手も察知したらそういう話はしないし。

その時23歳ということですが、日本で普通に就職する気はなかったのですか?

    そうですね。僕たちの世代からフリーターというのは始まったのかもしれない。まわりも就職した人もいたし、僕みたくフリーターもいたから。生きるには、正社員でも、アルバイトでもいいのではという雰囲気はあった。景気も良かった。高度成長期でしたから。その時は正社員になって保険とか厚生年金とか有利とかは、あまり考えていなかった(笑)。それとね、性格的に30歳まではフリーがいいじゃないかと思っていた(笑)。大袈裟にいうと、会社に入るとすると、それに取り込まれていく自分も少し思い浮かぶし、別に大きなところで働く必要は感じなかった。

    僕は魚座でo型なので(笑)、好きなことをやっていれば、それがいつか実になってバックしてくるだろう、というのがあって。凄く楽観的。でも、フランスに行くときは悲観的でね。とにかくお金がないから、どっかで死ぬんじゃないか、と考えたり。1年の予定だったから、その分の生活費を持っていきました。それで帰国の日が近づいてくると困ってしまって。なぜかというと、まず語学能力が目標までいってなくてね。

    で、仕事を探すことになって、でも外国人だから、大変で。フランス人の友人から、バイトに誘われて面接にいったけど、「おまえは日本人だからだめだ」といわれたりね。でも、その後、日本料理も出すというふれこみの、ベトナム料理店に働くことになって、僕は一度働くと長いので、結構やりました。学校にも行っていたので大変だった。最初は皿洗いでしたけど、そのうち、前菜を作ったりもしましたね。それまで、住居は安ホテルだったけど、そこが水道工事をやるとかで、働き口が決まったこともあって、当時先端のアパートに引っ越しましたね、そこがオール電化住宅(笑)で。料理も電気で、これは高くつくなぁーと思ってキャンピング・ガスとフライパンで料理してました。だんだんジリ貧になってきて、いっつも小麦粉でクレープみたいのを食べていたな。

    その時働いた料理店ですが、そこのオーナーに、お前も料理作れ、といわれて、そこの日本料理というのはいい加減で、ベトナム料理を日本料理です、と言って出すようなところだったので、断わって辞めてしまいました。

フランスでの暇な時間の過ごしかたは?

    ほとんど、アルジェリア人が経営していたカフェにいた。そこにはヒッピーふうの人達が集まっていて、みんなで分かちあうという感じで親切だった。そのころは70年代ということでヒッピー文化というのがあったから、そういう人達が集まる家とかもあってね、旅人の宿がわりだったり、僕も1回ぐらいお世話になりました。

以前、近代美術館で、ヌーベルヴァーグについてのレクチヤーもおこないましたね。

  逆質問的にいうと、今、若い人にヌーベルヴァーグ系の映画がとても新鮮なものとして、感じられているのは、どういう部分なのか?、と感じる。その感覚は僕にはないものだから。僕もゴダールの映画をわけもわからず観ていた時期があって、ゴダールの映画をみれば、なにか自分でもゴダールと同じ意識がもてるのではないか、と思っていた時もあった。でも、わかっているかどうかは自分でもわからない(笑)。ハッキリいって「太陽がいっぱい」のほうがおもしろいと思う。でも、ゴダールは全然違う。ゴダールの映画を語ることによって、自分のインテリジェンスをみせていたのは青春時代にはあった。

    でもね、ゴダールのような、いわゆるアート系映画ばかり観て、それでそういうのが好きな仲間とばかり話していると、自分の考え方はちいさくなるような気がした。そういう輪の中ではひとことで会話が成立してしまうから、普通の人と会話ができなくなってしまって、それはマズイかな、と思って。ハリウッド映画のほうが観ている人が多いから、単にコミニュケーションをとる場合では、そういう映画の話しをするほうが楽しい。それに自分の頭がアート映画ばっかりになるのが怖くなったのもある。それで、エンターティメントの映画も観に行くようになった。バランスがとりたくて。それは40代になってからだけど。

    ゴダールの「勝手にしやがれ」は、もともとゴダールがハリウッドのギャング映画が好きで作った作品ですよね。それをゴダールが独自のタッチに作って、それが神話になった。日本人はトリフォー派が多いですよね。それは物語があるからだと思う。それにゴダールの映画は政治的だと思うし、それにフランスに住んでいたときも、「ゴダールの映画いいよね」というとそっぽをむかれたりした。僕の住んでいた街にはゴダールの映画はこなかったし。来たとしても学生のシネクラブの自主上映会とかね。ゴダールの活きる街というのは「パリ、東京、ニューヨーク」といわれていた。インテリジェンスの高い都会の映画という感じでした。その意図はゴダール自身のなかでもあったと思う。

ゲンズブールについて

    ゲンズブールが日本でこれほど人気が出るとは思わなかった。僕がフランスにいたときから、その名は聞いていたし、変わった人でテレビに出ていてもタバコを吸っていたりね。普通のポップシンガーとは違って変わり者で、五月革命とか通過した人だと思うし、アンチっぽいキャラクターですよね。でも、彼はふつうのシャンソンも歌っている訳で、僕の好きな「枯葉の想い出」というのがあって、それは「枯葉」の詩をもじっていて、凄い才能があるなぁ、と感じた。それに、彼のまわりにいる人達も魅力的ですよね。それはなにか新しいことをしたい、つっぱりたい、という感覚だと思う。ボリス・ヴィアンにも通じる魅力があった。ゲンズブールナイトは年に一回の行事ですね。いろいろ考えますが、広い層に受けいれられるものにしたいです。札幌にはセンスの良い人は多いとおもうし、そういう人がもっと札幌を盛り上げていって欲しいですね。

2000.08.29(tue) 18:00-19:00 オブジェクティフにて

永野善広のフレンチ・ディスク×3

brigitte Bardot/best of BB

    ブリジット・バルドーゲンスブールの元祖恋人であるBB。はるか昔の高校時代、学校をサボって、BBの映画を見に行きました。やっぱ、BBのジュテーム・モワ・ノンプリュが最高ダ。

brigitte fontaine / les palaces

    ブリジット・フォンテーヌフォンテーヌを知らなくちゃ、フレンチ狂ではない。パリで見た彼女のコンサートは涙がでるくらいブラボー。

michel polnareff / LES PREMIERES ANNEES

    ミッシェル・ポルナレフ元祖ビジュアル系の最高峰。この3枚組アルバムを聞けば、誰もが彼の声にいかれてしまう。今の時代を先取りしたフレンチ・ボーイ。








   

| | Comments (0) | TrackBack (0)

DVD「リチャード・ニクソンの暗殺を企てた男」 

主人公は、間違っていると思うし、病んでいるとも思うのだけど、僕は彼を客観的には批判することはできない。でも、同時に現実に知人だったりするのも困るだろう。実に複雑な気分にさせる作品だった。

いや、主人公は間違っているのだろうか?今の社会に適合できるか、できないか、というレベルでは間違っている。彼は、自分の職場の社長を憎んでいるが僕にはそんなに悪い人にはみえなかった。でも、今の社会に適合できることが正しいのだろうか。考えさせるという、客観的な気分よりも、やりきれない気持ちになった作品であった。エンターテイメントが欲しくないときに観て欲しい作品。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

017 ケン・イシイ


"TECHNO TRANCE DUB"
0719(wed).2000 at KING XMHU KEN ISHII + DJ COOO + IMAI/live by YAMAOKA / OKAYAMA / Film work by INDY ISHIDA

   

去る、「海の日」の前日0719(wed)、ケン・イシイをフューチャーしたイベント、"TECHNO TRANCE DUB"が札幌キングムーでおこなわれた。

「大きなハコをもりあげないとダメなんですよ」、イベントの当日、キングムーのまだ人気のないVIPルームで、主催であるYATUKA CRAETIVE OFFICEの松永氏にお話しを聞いた。同氏はDJ TOK.Mの名前で、札幌のクラブシーンをプレイしてきたこの世界では名を知られている存在である。今回のケン・イシイをフューチャーしたイベントも過去のつながりからということだ。現在、DJよりも同オフィスにてイベント・オーガナイザーとして、札幌のクラブシーンをもりあげようと手腕を振るっている。いろいろお話をうかがったが、一番印象に残ったのははじめに書いたフレーズ。大きなハコをもりあげて、小さなハコはよりディープに特化すべき、という氏の基本的なポリシーであった。そのコンセプトのより、年内も数々のイベントが予定されている。


INTERVIEW WITH KEN ISHII
ケン・イシイ インタビュー
by Shinichi Ishikawa(NUMERO DEUX)

●札幌には何回かこられていますよね?

    来てますね。ライヴだとだいたいペニーレーン(24)で、DJだとここ(キングムー)とかプレシャスホール。僕は生まれたのは札幌なんですよ。病院だけ、ですけど。その後は横浜です。札幌は親の実家があるんで、ちいさいころからちょくちょく来ているから、街の感じも知ってます。印象としては、都市としての機能もあるし、アートワークも身近にあるので、サイズとしてちょうどいい。ちよっと行けば自然もあるし。

●DJプレイしてみて東京と札幌のお客さんの違い、そして日本と外国の違いはありますか?

    若干ありますね。札幌は東京よりも自分から先にいく(踊りにいく)人が少ないかな、という感じます。外国と日本の違いについては、まず、日本ひとつと他のたくさん国とを比較するというのは、無理があって、どこでもいいハコがあって、いいプレイができれば、いいところだから。もちろん、細かいところで微妙には違いはあります。ただ、それはそれぞれで、国ひとつひとつあげて説明しなきゃならない(笑)。

    実は、月曜までオランダにいたのですが、そこでジャズ・フェステバルに出演しました。レイブみたいなでっかい野外のライブだったのですが、この国は基本的にオープンマインドな人間が多くて、例えば、サックス・プレイヤーのダルファーといっしょにやったんですけど、僕が出る前は演奏があって、それに対してお客さんが座って拍手するという感じだったのですが、僕の時は、ダンス・ビートにサックスが重ねる感じで、すると観客のお兄さんから、おばあさんまで立ちあがって踊りだすんですよね。反応がとても良くて、ミュージシャンとして、とても楽しかった。よい曲ならどんな音楽でも、いい反応が返ってくる。

●それでは日本より外国のほうが環境的にもいいということでしょうか?

    いや、日本のほうがテクノの良いセンスを持っている人が多いな、という感じはします。曲をちゃんと聴いてくれる、音楽好きが多いと感じますね。ヨーロッパとかはたしかにクラブシーンはでかいですけど、その分、ふだんはレコードは買わないけど、踊りにだけいく、という人も多いですから。日本のほうが、曲に対して敏感に反応する人は多いと思います。

●アルバムを作るのとDJプレイをするというのはわけて考えますか?

    それはあると思う。アルバムの場合は自分の頭の中にあるアイディアをいかに表現するか、というのを考えますし、DJをするときは(ダンス)フロアに対して、楽しめるふうにやっていきたい、というのはある。アルバムはダンスフロアについては、あまりこだわっていないし。

●新作はサントラの曲(「ホワイトアウト」)でもありますが、作るときその辺を意識したりしましたか?通常のアルバム製作との違いは?

    意識というか、今回は台本の段階から、このシーンにあう曲ということで依頼されてるので意識せざるをえない(笑)。普通にアルバムを作る時は、基本的にひとりでできるけど、サントラの場合は、映画の監督さんとかたくさんの人が関わっているので、その中で自分らしさを出していくかという部分で、心構えは、違いますね。でも、曲はいままでの自分のスタイルは出せたと思う。

●8月にはフルアルバムが出ますが、前作とは違う部分はありますか?

    前作("SLEEPING MADNESS")は新しいことをやろう、という部分が濃くて、いろんなテクノ/エレクトリックでないアーティストと一緒にやってみた。今回はサントラということで、自分のなんだけど、半分自分でないような感覚があって、映画のメインテーマがあって、他の曲もそれをもとにどう作っていくか考えたりしまて。自分のなかでは、テクノの初期衝動に近い感じで作っている。最近は新しいテクノの形式が出ているいうのもあって、そこにパワーを感じて、今回は原点に戻ったという感じがある。ここ最近では一番テクノぽいかもしれない。ビートが強いのも多いし。いままでやってきたテクノの2000年ヴァージョンという集大成的なところもある。

●基本はやはりテクノなんですか?

    もともと機械的な音が好きだったのですけど、僕が聴きはじめた時は、エレポップとかはもうすでに過ぎていて、過去のものを聴きなおすという時代で、結局どれを聴いても後追いだから、その時なにか出てこないかな、と思っていたら、デトロイト・テクノが出てきて、これはリアルタイムだから、新譜が待ち遠しいというのか良かった。自分が生きているスピードと同じでてきたから。10代後半のころですね。

    自分の基本は、やはりロックでないし、ソウルでもないし。絶対的にテクノだし。テクノロジーをつかっていろんなことができる、という感覚がある。テクノの魅力というのは、頭デッカチと思われるかもしれないけど、プレイヤーミュージックではないというところ。一般的に楽器が弾ける人が、音楽ができるんだ、というというのがずっとあったと思う。でも、自分は音楽を聴くのは好きだったけど、特に楽器を弾きたい訳ではなかったけど、テクノロジーがあって、アイディアがあれば、ノン・プレイヤーでもできる、という部分で入っていきましたから。

●イシイはさんはパイオニアとして日本でもテクノが盛りあがりををみてきたと思いますが、それについて感じるところはありますか?

    ある意味痛快ですね。僕がテクノを聴き始めたころは、東京でもテクノがかかるクラブは少なくて、渋谷でも一軒あったかな、という感じだったので、そういう状況では国内でやってもダメかな、と思ってヨーロッパからやってみた、というのがあって。ゼロからはじめた感じです。今では地方都市もDJとしてまわれたりして、いい状況だと思う。本当に10代のころに野外フェステヴァルとか体験すると人生変わると思う。僕の同世代の人とかみんなそうだし。やはり、10代のころの音楽経験がカラオケかダンスミュージュックでは全然違うと思うし。カラオケというのは日本だけですからね。ヨーロッパはダンスミュージックのシーンがあるから。

最近の若いテクノのアーティストについて。

    自分より若い人に接すると、自分も歳をとったな、と感じます。これからアーティストを目指す人には、テクノにプラス・アルファが必要な感じがする。テクノのアーティスストを目指す人はそれこそ、たくさんいますから。みせかた、とかなにか工夫が必要だと思う。それと、僕は最初は、契約とかすべて一人でやっていて、マネージャーとかいる訳もなく、ヨーロッパのイベントにも行ってましたから、結構鍛えられた。ツアーなんて本当に知らない場所への旅ですからね。でも、それでなんでも自分でできるようになったかな、という気はする。とにかく、目指す人にはやり続けることが重要だから。もちろん苦しい時期はあるけど、それは誰にでもあるし。やめると絶対なにも見えないけど、やり続ければ、見えるかもしれないという可能性はある。あきらめない、前むきに。

●最後に今後の予定など。

    8月にアルバムが出るんで、それからほとんどツアーです。今年前半は、レーコテングでDJは全然やってなくて。アルバムを出したらやろうと思って、オファーをまとめたらツアーのようになってしまって(笑)。

KENISHII NEW ALBUM FLIT SPIN 〜Theme Track For WHITEOUT 〜2000
KENSIHII SITE
http://www.kenishii.com






   

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Fine Time28のお知らせ

クリエイティヴに興味のある方の交流会

2007年7月28日(土)18:00ーSOSO CAFE 
料金:自分の飲食分だけ。来店時に注文をお願いします。 お店に来て「FineTime」の集まりがわからない場合、お店の人に聞いてみてください。

 札幌にも短い夏がやってまいりました。良い季節ですね。FineTimeは、アートやクリエィティヴに興味のある方が気軽に自己紹介したり、お話する場にしたいと思っています。プロ、アマ問いません。作るとい