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NEWS:ホテルのギャラリー内にあるタイムライン
「日比野克彦の夏休みの絵日記展」記念講演会
Text&Photo by Shinichi Ishikawa(NUEMRO DEUX)



タイムラインは、作品になる可能性を秘めている。

札幌中心部にある老舗のハイクラスホテル、札幌グランドホテル。立地の良さや、スターバックス等があることから旅行客だけではなく市民もプライベートや仕事の会合等に利用することも多いかと思う。

このホテルにアートなニュースがある。今年2013年7月、同ホテル本館1Fにギャラリー「グランビスタギャラリー サッポロ」がオープンした。フロントと同じスペースにあるため良い場所で目につく。表面がガラス張りになっているので入りやすい。広さも適度で魅力的なアートスペースといえる。市内の新しいギャラリーとして歓迎したい。

2013年9月から10月の展示として、現代美術家であり東京芸術大学の教授でもある日比野克彦個展「日比野克彦の夏休みの絵日記展」がおこなわれている。その記念講演会が開催さえrた。その様子を展示作品の内容も含めてレポートする。


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▲ 日比野克彦



講演会は、同ホテルにて開催され、参加者は限定100名で18時半よりスタートした。壇上に登場した日比野克彦は、札幌を訪れるのはひさびさだと語り、今回の展示について解説していった。それによれば、今回の展示は既存の作品ではなく、オリジナルの作品にしたかった。そこで考えたのは今年8月の絵日記を作成して、それを31枚の平面作品として展示するアイディア。これは「時間」をテーマにしたアート・プロジェクトであり「行動」の記録でもあるという。こうしたコンセプトを語った後、作品である絵日記を1枚ずつプロジェクターで写しながら、文章を読み、日記の内容について解説していった。絵日記の内容は美術家の日常であるので、さまざまなアートプロジェクトに関わるものが多かった。


▼ 1日にづつ、日付・タイトルと作品が紹介された。

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● 視点:作品について感じたこと。

「絵日記」は普通とても個人的なもの。それを展示作品にしているのがユニーク。日比野克彦の日常をのぞき見るようで興味深い。公演の中でも語っていたが、毎日絵日記を描くというのはなかなかハードな作業だったという。出先のホテルの寝る前や、列車の中で取りかかることもあったという。

ここで描かれる「絵日記」は単なる日々の事務的な「記録」ではない。その日の出来事の中で、何をきりとって日記として描くのか?というところに、作品としての編集があり日比野克彦のその日の状況と行動、そして心情を観る側がいろいろ想像することができて楽しい。同時に同じ日、自分は何をしていたのか?と考える。自分と日比野克彦も仕事も住む場所も違っても同じタイムラインを生きているのを実感できる。


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▲「グランビスタギャラリー サッポロ」。隣がホテルのフロント。人通りある場所に位置する。

個人的であり素朴でありながら、深く考えることができる「絵日記」という形の作品。それを展示するには、ホテル内ギャラリーという不特定多数の人々が通りすぎる空間。この組み合わせが、より作品を魅力的にしていると僕は感じた。都市の中のギャラリーは心のオアシスだと僕は思う。ぜひ展示に足を運んでいただきたい。また、以下のとおりワークショップも予定されている。

 

「日比野克彦の夏休みの絵日記展」

期間:2013年9月5日(木)~10月29日(火)11:00-19:00
※10/29のみ17時まで
会場:「グランビスタギャラリー サッポロ」 (札幌グランドホテル本館1階ロビー)
料金:入場無料
主催 株式会社グランビスタ ホテル&リゾート・札幌グランドホテル
ワーショップ:2013.10.9(水)ワークショップ「日比野克彦のこれまでの札幌日記」 を開催予定参加無料。懇親会予定(希望者・有料)

詳しい情報は以下を参照のこと。
http://www.grand1934.com/gallery/art/summer_201309.html 

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